利用者に信頼される介護職の接し方にはいくつかポイントがあります。1つ目は利用者の話をじっくり聞いてあげることです。利用者の話をしっかり聞いてあげることができる介護職は、利用者に信用される傾向があります。人は、自分の話を聞いて理解してもらえた時に、相手に信頼を寄せる性質があるので、利用者との信頼関係を構築したい時は、積極的に相手の話に耳を傾けることが大切です。
2つ目は、言葉遣いを丁寧にすることです。当たり前のように感じますが、慣れてきてしまうと気が緩んでしまい、言葉遣いが乱れてしまうことはよくあります。利用者との仲が良く、相手が了承している場合は問題ありませんが、あくまで年上の方を相手に行うサービスなので、きちんと相手のことを敬った態度で接することが大切です。よくありがちなのは、「ごはんだよー!」のように子どもに対するような話し方で声掛けを行ってしまうことです。場合によっては、相手の尊厳を傷つけるような行為になってしまうので、注意が必要です。
そして、3つ目は、相手を思いやる気持ちを持つことです。同じ仕事であっても、思いやりの心をもって行うのとそうでないのとでは、相手の感じ方が大きく異なります。介護の仕事は忙しく、重労働であるため、ついつい仕事をこなすことだけに夢中になってしまいがちです。しかし、それだけでは利用者との間に信頼関係を築くことはできません。きちんと相手の意向を察したり、要望に応えたりすることができるような余裕をもって接してあげることが大切なのです。